家族計画 〜絆箱〜 CD(アップデート)版/DVD(フルセット)版


概要:Outline

主人公・沢村司はわりと孤高。
家族の温もりを知らぬまま世間の冷たい風に当たってきたせいで、
少しばかり排他的な人間に。

そんな司がある日、裏路地で一人の行き倒れの少女を拾った。

チャイニーズ。
言葉も通じない。

司の提唱するところの「最も関わり合いになってはならない」タイプ。
だが司は、その少女……春花と同居生活をする羽目になってしまう。
それをきっかけに、司の周囲に集まる問題ありげな人々。
彼らの共通点は……「家族の欠落」。
やがてこの集団は余儀なく共同生活を強いられていく。

家族計画――――
それは赤の他人同士が生きるために結束する、互助計画。
モラルも考えも思考も異なる、
噛み合わない歯車のような彼らの行く末に、
果たして幸福はあるのだろうか?

製品使用:Spec

メーカー名 D.O. 推奨環境 P!! 300MHz/128MB
ジャンル AVG HDD 2GB以上使用
発売日 2002/12/27
(オリジナル:2001/11/02)
解像度 ハイカラー以上
定価 CD:\7140(\6800+tax)
DVD:\10290(\9800+tax)
DirectX  
原画 福永ユミ サウンド PCM
シナリオ 山田一 音声 オリジナルは音声なし
音楽 I've
作詞作曲:高瀬一矢
備考 DVD-ROM4倍速以上
CD-ROM12倍速以上
オリジナルは2枚
CD-ROMVerは3枚
DVD-ROMVerは1枚
初回版特典

感想:Comment

出会い

友人の薦め。
友人らとセンター試験の問題を解いていた時、パソコンの壁紙を何にしているかで、
「準の破瓜のCG」と言っていたのがきっかけ。
その後、別の手厳しい友人が「なかなかいい作品だ」と言っていたので一気にきた。


グラフィック

原画家は同人で有名な「福永ユミ」氏。
キャラクターの個性を上手く描けているといえる。
線はたしかに荒い。
ただそれよりも圧倒する個性によって、「あぁ、それならこういう顔だろうな」と納得させる。
注文をつけるなら、立ちCGの表情パターンをもっと増やすべきか。
笑うシーンの時と真剣なシーンとが同じCGを使うのは如何なものか。
全体的に普通のレベル。


シナリオ

シナリオは「山田一」氏。
D.O.お抱えのシナリオライターとして、かなりのヒットメーカーである。
この人の代表作は「加奈」であるが、それ以来の好評作ともいえるのが本作。
本作をプレイした人間が皆言うのは、「この人ってこんな書き方も出来るんだ」、である。
それほど意外性に飛んだ作品といえよう。
シナリオに伏線はほぼなく、何も考えずにギャグシーンを楽しむことが出来る。
だがそれも後半はシリアスに進めていくのだが、如何せんベースがギャグなのであまり本気になれない。
よってあまり真剣になれない。
全キャラを攻略することによって全ての謎が解けるのは確かだが、あまりしっくりこないのも事実。
それはまぁ、なんともご都合主義なホームドラマを見ている感じと等しい。
ただし、素晴らしいほどに家族関係の問題を抉っているのは見所。
他作品ではスパイス程度にしか切り取っていなかったものを、本作ではものの見事に抉っている。
その点を考慮に入れれば、良いシナリオだと言えよう。


サウンド

担当は「I've」。
この美少女ゲーム業界では泣く子も黙る存在であり、現在では幅広くいろいろなメディアに登場している彼ら。
本作でも無難で出来で、この作品を盛り上げいている。
そう、「無難」。
あまり危険を冒しているようには思えない、「無難」。
その後は読者の想像に任せるとしよう。
ヴォーカル曲はKOTOKOとモモ。
どちらもBGMとは打って変わって、I'veらしい楽曲となっている。


システム

ウィンドウがアクティブにならないとスキップが停止する、という攻略泣かせのプログラム。
たしかにバックログ、既読スキップ、CGモード、回想モード、音楽鑑賞モードと一定水準は備えているが、
今時「アクティブじゃないとプログラムが停止する」はないだろう。
640×480の画面モードは小さいがこれは致し方ない。
CPU稼働率が高いのも少し不満が残る。


エロ

福永氏はあまりエロくない。
だから実用としては無理があるだろう。
どちらにしろ、この作品の構成上、擬似とはいえ家族なのだから、「手を出したい」とか言う性欲はあまりおこらない。
それでもあえてシナリオの構成上あえて突っ込まれたシーンに関しては、たしかに興奮はするのだが、
塗りが悪いのか原画が悪いのか知らないが、あまりいいイベント絵とはいえない。
ぶっちゃけ乳首の色合いおかしくない?


総合

秀作の中でも最低ランク。
たしかにいい作品ではあるのだが、周りがガタガタ抜かすほどのものではない。
まず上げられるのが、シナリオの整合性。
たしかにフィクションであるし、「ファンタジーですから」と言ったらおしまいだが、これじゃあまりに酷い。
ギャグの全体における割合が多いのもマイナスかもしれない。
ちょっとシリアスにそこまで必要ないよ、と。
たしかにギャグは面白い、そのネタ元がわかっているとさらに面白い。
だが後半部分をかんがみると派手すぎるのではなかろうか。
褒めるべき点もある。
キャラの独立性である。
大概が他のキャラとの掛け合いによって、同じような結末になりがちなのだが、
キャラの独特なる個性によって非常に異質なる空間が生み出されたといえよう。
あとは前述した家族問題を深く抉る点か。
あまり泣けなかった。ウルウルはしたが。
準のシナリオは特に。
眠らせておくにはもったいない作品。81点。


萌えキャラ

青葉:うるさい黙れ

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