斬魔大聖デモンベイン


概要:Outline

『―――汝、魔を断つ 剣となれ』

仕事もなく、その日暮らしを続ける三流探偵 『大十字九郎』。その生活力の無さに、友人であるしシスター『ライカ』からはいつも説教される体たらく。だがある日、そんな彼の元に一つの依頼が転がり込んだ。

「貴方にこそ相応しい仕事です。大十時九郎さん」
依頼主はこの街の実質的な支配者、覇道財閥総帥の覇道瑠璃。彼女が九郎にもちかけたのは、魔術絡みの依頼。過去のトラウマから魔術に関わることを躊躇する九郎だったが、提示された報酬は、そんな思いを吹き飛ばすほどに魅力的だった。
結局、依頼受けることにした九郎は、調査を開始。その過程で、彼は最悪の犯罪組織 『ブラックロッジ』に追われる少女アルと出会う。巻き込まれ、九郎は成り行きで、アルと共に追われる身となってしまう。迫る追っ手。立ち塞がる 『ブラックロッジ』の狂科学者ドクター・ウェストの破壊ロボ。逃亡の果て、二人は街の地下に眠る巨大ロボット 『デモンベイン』と出会う。九郎はデモンベインに乗り込み、破壊ロボと戦う決意をした。

悪戦苦闘の中、解き放たれた必殺技。破壊ロボを遥かに凌駕するデモンベインのパワーに、九郎は戦慄する。
デモンベイン。謎の少女アル。二つの出会いが三流探偵九郎の運命を変えてゆく―――。 

製品使用:Spec

メーカー名 Nitro+ 推奨環境 P400MHz/64MB
ジャンル 荒唐無稽スーパーロボットADV HDD 200 MB以上
発売日 2003/04/25 解像度 800×600・ハイカラー
定価 \8800(税込9240) DirectX 8.1以上
原画 Niθ サウンド PCM音源
シナリオ 鋼屋ジン 音声 一部ボイス
音楽 ZIZZ STUDIO 備考 CD-ROM

感想:Comment

出会い

メーカー買い。
一番最初に雑誌「カラフルピュアガール」にスクープされたときより購入を決定していた。
発売日が近づくにつれ、徐々に明らかになってきたストーリーは、「邪神」!
自分にとって未知なる体系である「クトゥルー神話」というものと、大好きなロボット系が混じる事に興味をそそられた。


グラフィック

原画家は新人の「Niθ(にしー)」。
そもそもニトロプラスは絵が売りでは無いので、かなり諦め気味である事は確か。
体のパーツのバランスを始め、不満点は多々ある。
だが個性的なキャラクターを描ききる様はニトロプラスというメーカーブランドの力だろう。
今回はロボットが多く登場するので、3D製作チームはフル稼働のようだ。
際限なく細かなところまで作りこまれた3Dはまさに「美麗」の一言。
この分野においてはずば抜けた存在である事を再確認した。


シナリオ

ライターは新人の「鋼屋ジン」。
彼は同人がメインステージだった時に、虚淵氏に拾われたという噂がある。(事実らしいが)
それほどの素晴らしい作家なのか、なるほど埋もれていくには勿体無い、と期待は否が応にも膨らむ。
で、実際なのだが、これは少しいただけない点があったりもする。
少々崩れていると感じられる箇所が多数あるのだ。
だがそれを感じさせないほどの力量は、言わなければならないだろう。
本作品は全部で約15章(キャラによって違う)ある。
その上において、丁度いい場所で区切られているのが嬉しい。
非常に引き込まれていく……そう、「あ、次の章も気になるなぁ」と感じさせるポイントが優れている。
虚淵氏を始めとする優れた先輩を抱えた彼は、発展途上でありながらも将来有望な作家であるに違いない。


サウンド

同ブランドだけでなくたくさんの場所で有名な音楽製作集団「ZIZZ STUDIO」が今回も担当。
今回はヴォーカル曲が3つもあり、全てにおいて素晴らしい音を奏でている。
以前「ヴェドゴニア」で歌を担当した「小野正利」氏も1曲歌っているので、是非聞いて欲しい。
また、BGMもかなりの領域に達している。
ストーリーの緊迫感に合わせて非常に綺麗な音楽が流れるのも心強い。
音楽のゲームに対する効果、それをまざまざと感じさせられた。


システム

前回(鬼哭街・ハローワールド)と同じセーブシステムを採用している。
だいぶ板についてきたシステムであるが、いかんせんまだCPU負荷がかかりすぎる点がある。
CGモード、回想モード、ムービーモードと備えているのに、音楽モードが無いのはどうしたことか。
サントラを買えという事なのだろうか。少し残酷な点が残る。
だが「スキップ時の画像表示OFF」は非常に嬉しい。既読スキップはこれぐらい高速で動いてくれないとやはり困る。
安定性も素晴らしく、今後とも続けて欲しいプログラムである。


エロ

本作はエロが濃い。濃すぎる。
まずなによりメインヒロインがロリータ。Oh My ロリータ!(違)
魔術書は悠久の歳月を重ねる事によって擬人化できるらしいのだが、こうなんていうか全てがロリ。
まさにロリコンのためのロリコンのソフトだと思っていただきたい……とはいえないのが本作。
中には巨乳・爆乳を超越した乳房の持ち主も現れ、これはどうしたことか、というぐらいにユーザーの幅を広げている。(何)
シナリオに組み込まれたシーンは一部気になる点があることにはあるが、違和感無くストーリーに組み込まれているだろう。


総合

長編、それも大長編のレベルの長さだ。
だが先に述べたように、非常に引き込まれる話術であり、これは脚本家の力量による事が多い。
非常に優れた内容であり、それは紛いも無いのである。
本作は「クトゥルー神話」を模して作られてあり、HPLことハワード・フィリップス・ラヴクラフトを始祖とする「クトゥルー神話体系」に共通する部分も多々ある。
本作品の脚本家である鋼屋氏は、こうも書いている。
「『タイタス・クロウの事件簿』がこの作品を書くきっかけとなった」と。
この「タイタス・クロウ」とは三流探偵であり、まさに主人公「大十字九郎」に重なる点でもあるのだ。
また、私は青心社の「クトゥルー」シリーズを読み終わったあと、再度この作品に当たってみた。
するとどうだろうか、この作品の深淵というものが更に深くなったといえる感覚がそこに存在したのだ。
本作はその意味でも、非常に幅広くユーザーを楽しませてくれるだろう。
是非プレイしていただきたい。2003年に発売された作品の頂点を狙う作品である事を是非貴方の目で確認して欲しい。90点


萌えキャラ

瑠璃:金持ちの特権

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