フォーチュンクッキー


概要:Outline

 主人公「鷹弥潤」は、私立の学校に通う一年生。
おとなしく優しい性格で、家事が得意なしっかり者。
少し体が弱いこと、学校の成績が優秀なこと、
そして本人にさほどの自覚はないものの、かなりの美形であるという事を除けば、
ごくごく普通の男の子。

 そんな彼が暮らす「鷹弥家」は、母、姉、妹の女性家族。
「超不運」の母を持ちながらも、頑張り屋の姉と一生懸命な妹、
真面目な長男のおかげでなんとか人並みの暮らしをしている鷹弥家。


 細々ながらも平凡で、平穏な暮らしを続ける一家だったが、
ある日不意に、いつも通りの食事風景の中、母がぽつりとつぶやいた。


 「あのね。なんか今月中に、とっっっってもものスゴい、アンラッキーが来そうな予感」


 以前、母がそれをつぶやいた際には、「蓄えていた財産がほとんどゼロに」、「家屋全焼」といった大変な不運が訪れていた。

 しかも、その時でさえ彼女の言葉は「けっこうな不運」だった。
そして悪いことに、彼女の予言は、こと、悪いことに関しては百発百中といっていいほどに的中する。 
そんな彼女の言う「とっても物凄い」不運とはいったいなにか、と戦慄する家族達。
不幸が訪れるのは仕方がないとして、

 「黙って不幸が来るのを待っては居られない」と、回避の方法を探す姉。

 「まあ、どんな不運でもなんとかなるんじゃないかしら」と太平楽な母

 「幸運のきっかけ」をなんとか探そうとする妹。

 そして、「自分はいったいどうすればいいのか」を考える長男。

 はたから見ればまるっきり馬鹿みたいな、だけど本人達にとっては全く笑えない、冗談ではすまない「不幸の宣告」。
世界が砕けるわけでもなければ、人類が滅ぶわけでもない。
ただ、自分たち家族にだけ、おそらくは確実に訪れる 「ものすごい不幸」。
タイムリミットは一ヶ月。

 果たして、「不幸」は回避できるのか…?

製品使用:Spec

メーカー名 smart 推奨環境 P!!!450MHz/128MB
ジャンル 不幸な運命改善ADV HDD 未定
発売日 2004/3/19 解像度 800×600・32bitフルカラー
定価 \7800 DirectX 8.0以上
原画 有子 瑶一 サウンド DirectSoundに対応したサウンドカード
シナリオ 秋 史恭 音声 主人公以外フルボイス
    備考 DVD-ROM1枚
初回版特典 サントラCD同梱

感想:Comment

出会い

友人に薦められて。
正確には、休業していた期間中のゲーム何でも良いからやりたいってことを友人に伝えたところ、
本作品を「何となく今思いついた」との理由で名前を挙げられ、HPで確認してやりたくなった。
ぱっと見てCGなどに魅せられたので、いわゆる「絵買い」。


グラフィック

原画家は「有子瑶一」氏。本作品は処女作かと思われる。
一部イベントCGで崩れる箇所が2、3点あったが、申し分ない出来。
キャラの表情などはかなりよく出来ているし、感情が綺麗に描けていると思う。
また、800×600という大きな画面を有意義に使っている背景画も良い。
エンディングムービーでラフ画を見ることが出来るが、それを見る限りでは非常に有望な絵師だろう。


シナリオ

シナリオは「秋史恭」氏。「とらいあんぐるハート1・2・3」のデバッグ、ミラージュ処女作「そこに海があって」など。
今回、大まかなストーリー(上に記載したもの)を全く読まなかったので、ぶっつけ本番で読み始めたのだが、
とても面白い。これは本当に良い作家だ。
ライトノベル調なのは私的に苦手だなと思ったりもしたのだが、読みやすい。
テーマが良いのも分かっていたのだが、テンポ良い会話などは楽しんで読むことが出来た。
少しホロリとさせるシーンも良いだろう。
だが少しテーマが軽すぎた為、主人公やヒロインたちの葛藤などが少し浮いた印象を受ける。
また、伝えたいことが重複しすぎてうるさいと感じるユーザもいるかもしれない。
それに関しては直すべき点として数えられるだろう。


サウンド

雰囲気に合った音楽を作れている。問題はない。
ただシリアスな場面になったとき、もう少しテンポを落とすということもできたのではないだろうか。
または使う音を減らしてみるのも良かったかもしれない。
だが日常シーンなどは親しみやすい音楽作りが出来ていると言え、何度も言うようだが「問題はない」。
ヴォーカル曲も別に違和感なく、良い曲だと思う。


システム

800×600にしてこの安定振りは恐れ入った。
大概のプログラムは画面エフェクトをかけるとき、挙動が鈍くなったりウザいと感じるものなのだが非常にスムーズ。
その上、他の一般的なゲームと比べキャラの立ち位置補正がとても多い。
大作とかいろいろ話題になった「マブラヴ」というものがあったがあの挙動であの鈍さなら、こちらの方が格段に上だ。
というか見習ってもらいたい。
CGモード、回想モード、音楽モード、既読スキップ、セーブ&ロードなどは不備なし。
既読スキップ時にたまに止まることがある。


エロ

非常にエロい。
絵師の才能も然ることながら、シナリオもかなり。
ただ残念なのは4Pがなかったこと(違)。
シチュエーションのバリエーションは多く、かなり広範囲にわたって繰り広げられている。
修羅場も多く(一軒家なので余計に)、スリルとサスペンスが待ち受けている。
誠に実用性抜群。1ヶ月はおなか一杯である。


総合

かなりの良作だった。
日常シーンにおいて、グラフィックやシナリオ、サウンドなど素晴らしいハーモニーであって、良い作品だと思う。
良いテーマと書いたが、「家族愛」という点でのことだ。
決して「家族でも血が繋がってなければ近親相姦とは言わない」理論を展開されては困る。
ただ私が感じたのは、「複雑な主人公を取り巻く血縁関係」だ。
果たしてこれほど複雑な血縁があっただろうか。
妹の恋と母親の佳恵は親子であり、主人公の父親はその佳恵と再婚した。
ここで宙に浮く存在、唯なのだが、これは父親の連れ子と言い張っているのだが、どの夫婦関係に割って入るのだろう。
その点でひと悶着あるのだが、私には未だに「血が繋がっていない」ぐらいしか分からない。
また一人ずつシーンがあると思いきや、そのシーンを見て「私には?」構成のハーレムがある。
それによって修羅場が展開される場合もあるだが……。
修羅場のシーンは非常にこちらを奈落へ落としてくれる(「牡丹と薔薇」を超越)ので、とても驚いたりもした。
とにかく出来は非常に良いので、確実にプレイしていただきたい。
絶対に損はない。ただ少し攻略が難しいのかもしれないけども。85点。


萌えキャラ

佳恵:絶対もっどきわどいプレイしてやる(違)

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